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【『Coincide 同時に起こること』について 】

韻を踏むという行為の根源に、コインサイド―意味と音を同時に起こそうとする行為―があると考えます。韻文の構造に依って作為/無作為のあわいを漂い、言葉が新たな意味を規定し始めることを「言語によるドラマの誘因性」とし、その可能性を検証します。意味と音の無責任な移り変わりに依って、多面体が反射するような風景の変化をもたらす上演を目指すとともに、テキストとパフォーマンスの関係を捉え直します。

【 『Coincideaudio(コインサイドオーディオ)』について 】

本作品『Coincide 同時に起こること』ではHIPHOPにおける韻を踏む行為から着想した、意味と音の同時性を検証する作品です。そのため、俳優による語りとも歌唱とも取れる発話性は、音声作品というフォーマットとも非常に親和性が高いと考えます。

新形式『Coincideaudio(コインサイドオーディオ)』は、ブルーエゴナクの演劇をオーディオ作品化したものです。今形式では、元々のコンセプトである〈同時性〉を意識し、上記の同時性に加え、日常と演劇を同時に起こすことを目的としており、映像作品のようにパソコンの前でじっくりと向き合う鑑賞体験とは異なり、電車の中、布団の中など好きな場所で何かをしながら聴く(上演する)ことを推奨しています。聴き逃したところを聴き返したり、お気に入りのシーンを繰り返し再生することも推奨します。音楽が、生活の一部に紛れて馴染んでいるように、生活の一部となり得る作品を目指します。歌のように、覚えれば口ずさめる演劇です。

〈演劇/音楽 的体験を促す 音楽/演劇〉として再生されることを望みます。
TOKAS OPEN SITE 5にふさわしい実験的作品になっておりますので、ぜひ。

case1

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【配信サイト】

Sound Cloud
https://soundcloud.com/egonaku/sets

Band camp
https://egonaku.bandcamp.com

YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLgpCZPSFmcn-_mD1DUMUwCSoe9OV7gZwD

料金:無料  形式:ストリーミング
期間:1月29日(金)19:00 〜 3月29日(月)23:59

| Cast |

田中美希恵

山口県出身。桜美林大学卒。
在学中から表現活動を始め、現在は舞台を中心に活動中。
特徴的な声と見た目で観る者に強烈な印象を與える。
近年の出演作は、ロロいつ高シリーズvol.8『心置きなく屋上で』、キラリふじみ「モガ渓谷〜記憶はだいたい蜃気楼(穴あき谷のおまつり編)〜」・田上パル『モガ歴史民俗資料館』、田上パル『Q学』。

木之瀬雅貴

1993年3月生まれ。鹿児島県出身、京都府在住。
京都造形芸術大学 舞台芸術学科 第5期卒業生。
コントユニット“Massachusetts”の言い出しっぺ。
2021年より漫画ユニット“甲突川撫子”として活動を開始した。
ブルーエゴナク作品では『sad』(2018年)に参加している。

小関鈴音

1999年生。福岡県北九州市出身。
ブルーエゴナク所属。
大学生。趣味は歌うことやピアノ演奏。
出演作品はブルーエゴナク『愛のえんえん』
Re:北九州の記憶 関連企画「よむ、記憶~オンライン編~」『少女歌劇団の話』

| Special Talk |

『Coincide 同時に起こること』についてのトークを公開いたします。
専門家やアーティストを招き、作品の感想をお聴きすることで、鑑賞者に更なる発見と深い体験を促すことを目指します。

細馬宏通さん
(人間行動学者、早稲田大学文学学術院教授)

額田大志さん(ヌトミック)、池田亮さん(ゆうめい)[1/2]

額田大志さん(ヌトミック)、池田亮さん(ゆうめい)[2/2]

『Coincide 同時に起こること』オンライン座談会

『Coincide 同時に起こること』の出演者である田中美希恵さん、木之瀬雅貴さん、小関鈴音さんと、作・演出の穴迫信一による、今作についてのオンライン座談会を行いました。

| Text |

今作のコンセプトである〈意味と音の同時性〉を、より深く体験していただくためにテキストを公開します。
戯曲とも歌詞ともつかない言葉を読むことで『Coincideaudio』を鑑賞する手がかりにしていただければ幸いです。

『Coincide 同時に起こること』case.1  [ PDF ]

『Coincide 同時に起こること』case.2 [ PDF ]

『Coincide 同時に起こること』case.3 [ PDF ]

| Profile |

作・演出|穴迫 信一

1990 年生。2012 年に福岡県北九州市でブルーエゴナクを旗揚げ。以降、全作品の作・演出を務める。リリック(叙情詩)を組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出手法を元に〈個人のささやかさ〉に焦点を当てながら、世界の在り方を見いだそうとする作風が特徴。2020年度よりセゾン文化財団セゾン・フェローΙ

音楽|Olive Oil

南の楽園設計を夢見る男
風は常に吹いている
人並外れた製作量と完全無欠のアイデアで世界を翻弄しつづける無比の個性

クリエイター集団OILWORKS
プロデューサー / リミキサー /DJ
http://www.oilworks.jp/

国内外のレーベルから作品を発表し国内、海外ツアーを行うなど、全国、全世界へとOILWORKSの世界観を発信。近年では、VOGUE JAPAN 20周年、REDBULLJAPAN等への楽曲提供やKing Of DigginことMUROとのプロジェクトM%Oを開始。現在も多数のプロジェクトを進行中でポピーオイルと共に新たな世界を模索する。

【TOKAS OPEN SITE】

あらゆるジャンルを対象に、新しい表現を創造し、社会へと開いていく意欲に満ちた企画が集まるプラットフォームを目指す企画公募プログラム。展示部門とパフォーマンス部門のほか、短期間で実施する実験的な企画を対象としたdotの3 部門で企画を募集。今年度は、今年3月から4月にかけて実施した公募にて国内外から161企画が集まり、書類審査と面接審査を経て、展示部門4企画、パフォーマンス部門3企画、dot 部門2企画を選出しました。(TOKAS HP より)

| Cast & Staff |

作・演出|穴迫信一
出演|小関鈴音 木之瀬雅貴 田中美希恵
音楽|Olive Oil エンジニアリング|甲田徹
制作|黒澤たける 河野遥 演出部|野村明里 悠太
宣伝美術|SUIMIN TAPE イラスト|millitsuka
企画・製作|ブルーエゴナク
助成|公益財団法人セゾン文化財団
主催|ブルーエゴナク

©buru-egonaku