Story
ストーリー
海辺のホテルで開催される地域の歴史や風景を巡るガイドツアーに参加した〈エリ〉。しかしツアーの開始早々、海に浮かぶ岩場に見知らぬ女性の姿が現れる。泳いで渡るしか辿り着けないはずの場所に、服も髪も濡らすことなく座るその女性は、エリが探していた一枚のスカーフを身につけていた。スカーフを追いかけるうちに、姉弟のガイドや人間そっくりのAI、生と死の境を音楽と共に漂う呪術師たち、そして、この土地に残された名づけようのない記憶が少しずつ交差し始める。海辺のホテルを舞台に参加者自身の回遊を通して、死者と生者、そして生まれる前の命までをも巻き込みながら紡がれる、静かで壮大な物語。足元を走るフナムシさえ、この出来事をどこかで見届けているのかもしれない。
本作『うまれるまえは波』について
Introduction
竹野は誕生の地。「誕生」と聞くと、生まれたことを誰かが祝っているような、そんな印象を受けます。この混乱の時代において「生まれることを祝う」ことには、どのような希望が含まれているでしょうか。その答えのひとつはおそらく「良い変化」だと考えます。良い変化のために人間も動物も植物も命を繋いで次代に未来を託す。さらに本作では“誕生”を生命の誕生のみに意味を狭めず、これまでになかった概念や、その存在を蔑ろにされてきたものたちが日の目を見るという解釈のもと、うまれるまえを振り返りながら、より良い未来を照らし出す一歩となるような、新たな時代のエピックを目指します。
開催日時
Schedule







