◆ 北九州・京都ツアー本公演 延期のお知らせ
この度、2020年10月に予定していた北九州・京都ツアー本公演『眺め(sad case3)』は、
新型コロナウイルス感染症対応に伴い、全日程延期とすることを決定しました。
公演を楽しみされていましたお客様には急なご連絡となりました事、深くお詫び申し上げます。
大きな理由としては主に以下の2つになります。
1, 本公演は、感染の再拡大が懸念される北九州・京都の二都市で上演されるため、上演中止等のリスクが払拭されないこと。
2, 四月以降の緊急事態宣言や先行きの見えない自粛の日々が続き、新作の制作に向き合う態勢を整えられなかったこと。
劇団内での会議、劇場との打ち合わせや客演の皆様へのヒアリングを重ねた結果、それぞれの状況を鑑みて決定した次第です。
自身の創作にとってこれ以上にない理想的なメンバーに集まっていただいていたので、ギリギリまで上演できる形を見つけられないか検討しました。
しかし現状としては、やはり上記のような理由で実施を判断することは劇団にとって困難でした。
ただ、1人では行えない演劇という集団創作を信じているからこそ、諦めるわけではなく、次に向けての準備期間にしたいと考えています。
現在は上記公演に代わって、オンラインでの作品や、数年先を見据えたレパートリー作品の創作などを計画しています。
ここからは、今まで以上に演劇の価値の不変性について考えていきたいと思っています。
不変性とは固まっていることではなく、むしろ柔軟にぐにゃぐにゃと形を変えられることです。
内側に宿しているものの不変性によって、外側の力を縦横無尽にコントロールできるのです。
コロナ以後、ブルーエゴナクは劇場とオンライン、2つの場所で、それぞれの形で「続ける」ための演劇作品を創出していきます。
今は思考することを諦めず自身の信念と向き合いながら、ひとつずつ前に進めていければと思います。
2020.7.28
ブルーエゴナク 穴迫信一