| ふ く しゅ う げ き |

長い歴史を持つ飲食店「半月」。

そこに働く人々は企みを隠し持ち、

機会を伺うように自分の真実を沈黙している。

企みが交錯していく中、事件が起きる。

「半月」は跡形もなく消え去り、

そこには「海」が広がっていく。

[作・演出]   穴迫信一

[ 出 演 ]

田崎小春  高山実花

木村健二(飛ぶ劇場)  葉山太司(飛ぶ劇場)  脇内圭介(飛ぶ劇場)

阿比留丈智(劇団チャリT企画)  隠塚詩織(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)

平嶋恵璃香(ブルーエゴナク) 穴迫信一(ブルーエゴナク)

北九州の気鋭の劇団、4年ぶり東京公演決定!

北九州を拠点に活動するブルーエゴナクの、4年ぶり2回目となる東京公演。 作・演出である穴迫信一による、リリック(抒情詩)を用いたセリフやビート感のある劇構造など、音楽性の高い演劇づくりを特徴とする。 今作は、2017年に北九州芸術劇場にて初演。同年に京都の俳優・スタッフとともにアトリエ劇研(京都)にて「京都版」を上演し、好評を博した。 1年5ヶ月を経て、より音楽性を高めた東京版の「ふくしゅうげき」としてリ・クリエイションを行う。

TOKYO

|日 程|
2018年9月13日(木)〜17日(月・祝)

9月
13日(木)19:30
14日(金)19:30
15日(土)19:00
16日(日)14:00 / 19:00
17日(月)14:00
※日時指定・全席自由席 ※受付開始は開演の1時間前。開場は開演の30分前。

|アフタートークゲスト|


9月13日(木)19:30
多田 淳之介さん(東京デスロック主宰・富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督)
9月14日(金)19:30 池田 亮さん(ゆうめい)他
9月15日(土)19:00
9月16日(日)14:00 佐々木 敦さん(批評家・HEADZ主宰)
9月16日(日)19:00 大堀 久美子さん(編集者・ライター)
9月17日(月)14:00

| 東京公演チケット取り扱い |

◆チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1825444
Pコード<487-253>

◇CoRich 舞台芸術
https://stage.corich.jp/stage/92326 

| チケット料金 |

一般前売 2,800円 [一般当日 3,300円]
U-25前売 2,300円 [U-25当日 2,800円]
高校生以下一律 1,000円
※未就学時入場不可

| 会 場 |

こまばアゴラ劇場

〒153-0041 目黒区駒場1-11-13
TEL 03-3467-2743

※京王井の頭線「駒場東大前」駅 東口より徒歩3分
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、
お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

http://www.komaba-agora.com

KITAKYUSHU

|日 程|
2018年9月22日(土)〜24日(月・祝)

9月
22日(土) 14:00 / 19:00
23日(日) 14:00 / 19:00
24日(月) 12:30 / 16:00
※日時指定・全席自由席 ※受付開始は開演の1時間前。開場は開演の30分前。

| 北九州公演チケット取り扱い |

◆チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1825461
<Pコード 487-255>

◇CoRich 舞台芸術
https://stage.corich.jp/stage/92327 

| チケット料金 |

一般前売 2,800円 [一般当日 3,300円]
U-25前売 2,300円 [U-25当日 2,800円]
高校生以下一律 1,000円
※未就学時入場不可

|会 場|

枝光本町商店街アイアンシアター

〒805-0008 福岡県北九州市八幡東区枝光本町8-26
TEL : 093-616-9890
担当者直通:090-5383-5780

※JR「枝光」駅より徒歩10分
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

http://otegarugekijou.org/irontheater/

| 作品に寄せて / 穴迫信一 |

2017年1月、北九州で初演を迎えたとき、この作品は作り手である僕、
穴迫信一個人の物語として受け取られたように感じる。

お客さんはきっと自分たちとは関係のない安全な作品として、
その世界を楽しんでいたと思う。

その3ヶ月後、京都で再演を迎える。
印象は大きく異なり、
お客さんは上演を自身の体験のように受け止め、
静かに興奮していたように確かに感じた。

そして1年以上の月日が経ち、東京で上演されることが決まった。
〈今〉という時間の変容が、作品と見手の距離を変えていく。

いよいよいつ誰がその当事者になるか分からない時代だ。
次は誰の物語に見えるだろう。

[自己を批評する視線~『ふくしゅうげき』考 / 大堀久美子(編集者)]

日本の文学は維新を経て、西欧から種々の洗礼を受けながら近代化していく。その際突破口になったのが、私小説の誕生だったという。田山花袋、島崎藤村らから今日に到るまで、確かに日本文学史にはこの系譜に連なる作家が数多活躍してきた。「己(おのれ)を描く」。自己を究明することが創作の端初にあるなら至極当然だし、この国の人々の好みにも合っていたのだろう。演劇にもこの傾向は共通し、私戯曲は一つのジャンルを形成している。
穴迫信一の、特にここ1、2年の作品は私戯曲的色彩が強い。つくり手が自分の分身を劇中に置くことは珍しくないが、彼を多少なりとも知る者にとって、ドキリとするほど自身をさらけ出すような描写や言葉が、年令や性別、立ち位置も様々なキャラクターに託されている、と感じる瞬間がある。それは『ふくしゅうげき』において特に顕著だった。
同作は今回で三度目の上演となるが、再演時は北九州を離れ、穴迫が交流を続けている京都の俳優たちを中心とした布陣で上演された。作品は相対化され、本質をあらわにする。そこには自己を俯瞰・批評する視線があり、対象との適切な距離感と、そこから放たれるシニカルなユーモアが心情の吐露に終わらぬドラマの構築に成功していた。
さて三度目の上演では舞台に何が立ち上がるだろう。“北九州の今太宰(治)”。彼の企みに期待が募る。

[山口茜(トリコ・A / サファリ・P)]

京都で上演された「ふくしゅうげき」を観ました。虚構の方が現実よりも本当のように感じられる、ということがわかる舞台でした。人間と言う動物の、体の奥深くに沈むリズムのようなものはもしかしたらとても普遍的で、この劇を全く知らないのにすごく知ってる気がしたのはこの劇中にずっとそのリズムがあって、手を替え品を替えてそのリズムが表現されていたせいだと思います。拐かしてくるのは虚構じゃなくて現実だ、と強く思いました。俳優の平嶋さんも劇作、演出の穴迫さんも本当に巧くて、またぜひ拝見したいし、今後の活躍が楽しみなカンパニーの一つです。

| 田崎小春 |

福岡県福岡市出身。東京都在住。
2013年から3年間、福岡の劇団〈万能グローブ ガラパゴスダイナモス〉に所属。現在フリー。
九州内の多数の劇団に客演。過去に作・構成・演出として演劇やダンス作品も創作。
最近はまっている漫画は「ぼのぼの」(作 いがらしみきお)

<主な出演作品>
◇田上パル「Q学」(2018/作・演出 田上豊)
◇RoMT Acting lab.「ギャンブラーのための終活入門」(2018/作 ガリー・マクネア 翻訳 小畑克典 演出 田野邦彦)

| 高山実花 |

1988年生。北海道函館市出身。北九州市在住。
北九州芸術劇場の作品をはじめ、モノレール、船、美術館など劇場以外での公演にも多数参加。近年はオペレッタにも出演。
出演作品の3分の1はブルーエゴナク。北九州を拠点に少しずつ活動の幅を広げるべく思案中。

<主な出演作品>
◇北九州芸術劇場プロデュース「彼の地II~逢いたいひ、と。」(2018/作・演出:桑原裕子)
◇北九州芸術劇場プロデュース「しなやか見渡す穴は森は雨」(2017/作・演出:ノゾエ征爾)
◇演劇的工場夜景ツアー「ひかりとけむり」(2016・2017/作・演出:柴幸男)

| 木村健二 |

1973年生。兵庫県宝塚市出身 。2002年から飛ぶ劇場に在籍。
また「働きながら演劇を。」をコンセプトに、ユニット「金鶏ボンベ」を立ち上げる。
2018年より参加者を募って古典戯曲を読む「戯曲読むだけ会」を開催している。

<主な外部出演>
◇アートファーム創立20周年企画「狭い家の鴨と蛇」(2014/作 角ひろみ 演出 泊篤志)
◇北九州芸術劇場プロデュース「ハコブネ」(2010/作演出 松井周)

| 葉山太司 |

1975年生。長崎県出身。2003年飛ぶ劇場入団。以降全ての作品に出演。
人との出会いとお酒が大好きで、その勢いは九州に留まらず北は北海道から南は鹿児島まで活動の幅を広げている。
呼ばれればどこにでも行くフットワークの軽さが売りの1つ。

<主な外部出演>
◇劇団イナダ組「亀屋ミュージック劇場」(2016/作・演出 イナダヒロシ)
◇演劇・時空の旅シリーズ♯3「三人姉妹」(2011/演出 永山智行)

| 脇内圭介 |

1989年生。福岡県北九州市出身。
北九州を拠点に活動する「飛ぶ劇場」所属。
自身が代表を務める演劇ユニット「ワンチャンあるで!」では作・演出を行う。
ブルーエゴナクには初期作品から多数出演。普段は農業の仕事をしている。

<主な外部出演>
◇北九州芸術劇場プロデュース「しなやか見渡す穴は森は雨」(2017/作・演出:ノゾエ征爾)
◇北九州芸術劇場リーディングセッションvol.27「TIMES LIVE」(2016/構成・演出:多田淳之介)
◇北九州芸術劇場プロデュース「彼の地」(2016・2014/作・演出:桑原裕子)

| 阿比留丈智 |

1991年生。長崎県対馬市出身。
中学時代、QUEENとダウンタウンの洗礼を受ける。
2014年にお笑い芸人を目指し上京。紆余曲折を経て、現在は劇団チャリT企画に所属。
劇団では主に稽古場代の支払いを担当。好きな格闘家は青木真也。

<主な出演作品>
◇革命アイドル暴走ちゃん「萌え萌え♡ハリケーン 」(2018/音楽・構成・演出 二階堂瞳子)
◇劇団チャリT企画「ジャパコン」(2016/作・演出 楢原拓)
◇劇団献身 「遺言、ビッチ、ロックンロール」(2015/作・演出 奥村徹也)

| 隠塚詩織 |

1992年生。福岡県朝倉市出身。
2016年、万能グローブ ガラパゴスダイナモスに入団。以降すべての作品に出演。
耳に残る独特の声と「いんつか」という独特の名字で、妙な存在感を示す。
ソフトバンクホークスオフィシャルダンスチーム・ハニーズの元メンバー。

<主な出演作品>
◇博多座 × コンドルズ「Fly Again」(2018/総監督 近藤良平)
◇こわせ貯金箱「六畳一間の唇」(2018/作・演出 川口大樹)
◇万能グローブガラパゴスダイナモス 第24回公演「ハダシの足音」(2017/作・演出 川口大樹)

| 平嶋恵璃香 |

1992年生。福岡県北九州市出身。2015年よりブルーエゴナクに所属。以降、ほぼ全ての作品に出演。
劇団での公演の他、北九州芸術劇場の企画公演にも多数出演、外部でも精力的に活動している。
劇団では入団後、宣伝美術も担当。個人でもフリーランスデザイナーとして活動している。

<主な外部出演>
◇田上パル「Q学」(2018/作・演出 田上豊)
◇キラリふじみレパートリー新作「僕の東京日記」(2017/脚本 永井愛 演出 田上豊)
◇北九州芸術劇場リーディングセッションvol.27「TIMES LIVE」(2016/構成・演出 多田淳之介)

| 穴迫 信一 |

1990 年生。2012 年に福岡県北九州市でブルーエゴナクを旗揚げ。以降、全作品の作・演出を務める。元ラッパー という経歴を活かし、演出に独特のビート感を、戯曲に叙情的なリリックを用いた、音楽の感度を生かした手法 が特徴。2012 年頃より、北九州芸術劇場の多くの企画に地元のアーティストとして連年参加。小学生や高校生、 70 歳以上の高齢者とともに作品を創作するほか、都市モノレールや商店街、市場など特有のロケーションの創 作も多数。また北九州以外にも〈高松市アーティスト・イン・レジデンス 2016〉や〈京都・アトリエ劇研創造サポー トカンパニー〉今年の 7 月には〈第 9 回せんがわ劇場演劇コンクールファイナリスト〉に選出されるなど、活動 地域も広がりを見せている。また〈ロームシアター京都 × 京都芸術センター U35 創造支援プログラム” KIPPU”〉に選出され、今年 12 月にロームシアター京都で新作を上演。

| スタッフ |

舞台監督・美術 / 森田正憲 ((株)F.G.S.) 照明 / 礒部友紀子 ((有)SAM) 音響 / 大谷正幸((有)九州音響システム) 演出助手 / 鈴木隆太 振付 / 吉元良太
演出部 / 瓦田樹雪、齋藤未結、横佐古力彰、出光真侑 衣装 / 佐藤恵美香 イラスト / 佐々木充彦 宣伝美術 / すいみんテープ 広報 / 松本京子
制作 / 藤井ちづる、黒澤たける、亀井琴絵
協力 / 飛ぶ劇場、万能グローブ ガラパゴスダイナモス、劇団チャリT企画、ゆうめい

[東京公演]
芸術総監督 / 平田オリザ
技術協力 / 鈴木健介(アゴラ企画) 制作協力 / 木元太郎(アゴラ企画) 企画制作 / ブルーエゴナク ・(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催 /(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

| お問合せ |
MAIL/egonaku◆gmail.com(◆は@に置き換えてください)
TALL/080-9144-6699
<Contact>からも受け付けています

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